子供たちの明るい未来

「ふくしまYMCA」設立に向けた三つの資料について

石巻広域クラブ書記・ふくしまYMCA設立準備委員 川上直哉

 「ワイズメンズクラブは、何をしている団体ですか?」――石巻で、私たちはずっと、この質問に向き合ってきました。この昨年くらいからでしょうか。「青少年の健全な育成を目指して、YMCAと協働しています」と、いつも答えられるようになりました。人数が減り、内部に行き違いが生じ、活動が停滞する・・・ということがあったとしても、これで、きっと、何とかなるように思います。それは、大きな進歩だったと思います。
 この進歩は、「ふくしまYMCA」設立に向けた努力の中から生じました。その経緯を記したのが、資料「ふくしまYMCA設立趣意書について」です。それは「部外者向け」に書いたものですから、「YMCAそのもの」の起原から説き起こして説明をしています。それで、書き落とした大切なことがあります。「2019年1月13日」という日付です。
コロナ騒動の終わりが見えてきた時期でした。強いられた停滞を突破しようという思いを込めて、北東部合同での新年例会が仙台で開催されました。それが「2019年1月13日」でした。この新年例会のあいさつとして、当時の北東部長であった大久保知宏さんが「何としても、福島にワイズメンズクラブをつくる」と宣言されたのでした。ここが、「ふくしまYMCA」の、実際のスタート地点となりました。
 ゆっくりと準備をして、私たちは福島市内の諸教会に説明に上がりました。しかし、結果は散々でした。「ワイズメン」という言葉に、普通の牧師たちは「ぽかん」とし、英語が堪能な信徒さんは笑いをこらえられずに思わず噴き出しておられました。「ワイズメン」は、通常の英語では「賢人」を意味するのです。「賢人会ですか。私は、ちょっと無理ですね」という感じです。でも「YMCA」という言葉は知られており、そのイメージは良いものでした。「クリスチャン団体だったのですか!」という驚きの声が上がったことは、とても印象的でしたが・・・。
 その時、石巻の経験が強く思い出されました。石巻市にも「YMCA」が無いのです。支援活動で全国から「YMCA」が来てくれた、という記憶だけが頼りです。ですから、震災の記憶の風化と共に「石巻広域ワイズメンズクラブ」もスカスカになって行く。それが切ない現実です。「なるほど、YMCAがなければ、無理か」と理解されました。そしてそこから、つまり「YMCAとは何か」を理解するところから「ふくしまYMCA」構想が固まり、それが結局「ワイズメンズクラブとは?」という冒頭の問への答になって行った。そんなことがあったのです。
 どうぞ、「ふくしまYMCA設立趣意書について」をご高覧ください。そしてそこから進んで「ふくしまYMCA設立趣意書」をお目通しくだされば幸いです。そして、風化に晒される福島県の被災地を覚えて下さい。その手掛かりになる資料ができました。「子どもたちに『今 起こっていること』を」です。併せてご笑覧に与れば、まことに幸いです。

2018年の全国総主事会議資料

キッズケアパークふくしまの取り組みのご紹介

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